フランス産シャロレー種経産牛
トップ・トレーディングではフランス産ビーフの中でも実際にフランスで愛されているビーフ、「シャロレー種経産牛(ヴァーシュ・シャロレー)」を輸入しています。
フランスのビーフ事情
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【品種】
フランスで飼育されている肉牛は2014年のデータで、シャロレー152万頭、リム―ザン108万頭、その後プロンダキテーヌ、サレアス、オーブラックと続きます。
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【タイプ】
フランスではVache(ヴァーシュ)と呼ばれる出産経験のある36カ月齢程度以上の経産牛(メス)を再肥育した肉が好まれ、主に食されています。
驚くべきことに日本や豪州、北米で主に食べられている去勢牛(Boeuf)はほとんど市場では見られません。ヴァーシュの次に生産されているJeune Bovin(ジョーヌボヴァン)は20か月齢前後の未去勢牛ですが、これはイタリア、ギリシャ、トルコ、ロシアなどへ輸出されることがほとんどでフランス国内では北東部のみで食されています。
フランスでシャロレー経産牛が愛されている理由
【シャロレー種とは】
白く美しい体が特徴的なシャロレー種は豊かな草原が広がるフランス中部の平野部、シャロールやヌヴェール付近が原産とされる牛です。成長が早く、歩留まりがよいため肉用種として最適な品種でフランスで最も多く飼育されている品種です。繊維が太く、しっかりとした肉質を持ちながらも柔らかで適度なサシがあり、また鮮やかな色合いの赤みを持つことでフランスの人々に愛されています。
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【経産牛の魅力】
経産牛は赤身の色合いが強く、香りも味わいも濃く、深いといわれています。また子を生み、月齢を重ねることで肉質に弾力が生まれ、脂の質もよくなります。適度に形成された繊維がサックリとした食感も生み出し、これらの「肉らしい」美味しさがフランスの人々に強く愛されています。
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もちろん、二~三産の経産牛を肥育し食すことは生産効率的に理にかなっていることも流通量の多い要因ではありますが、実はフランスのヴァーシュの需要は国内では追いつかず、ドイツやアイルランドから輸入をしているほど。逆に繁殖を終えた未去勢牛はフランスでの需要はわずかで、ほとんどがイタリアやギリシャなどの国外へ輸出されています。
ピュイグルニエ社のシャロレー経産牛
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フランス中心部、アリエ県、モンリュソンは青々とした草原の平野や丘が広がる自然豊かな地域です。周辺200kmのエリアは「グレートセンター」と呼ばれフランス国内のシャロレー牛の42%を生産しています。このモンリュソンに社屋と工場を構えるのが一家3代にわたりビーフの生産を行っているピュイグルニエ社です。ピュイグルニエ社はシャロレー牛のスペシャリストで、その高い品質は国内外で高く評価されています。
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シャロレー牛農家の様子
ピュイグルニエ社のシャロレー経産牛は純血種のみのメス牛で、主に二~三産の5~6年齢の経産牛を製品にしています。
月齢よりも肉質や脂肪、繊維の状態を重視しており、厳しい評価基準に肉質が適していれば3~5年齢、または6~10年齢の経産牛も選ばれることもあります。
牛たちはみな地元で生まれ、成牛になるまで大切に育てられており、のびのびとストレスなく育ち、子を産み乳を与えてきた母牛は肉質も美味しいものになります。
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ドライエージングの高い技術
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ピュイグルニエ社は自社にドライエージング設備を持つフランス唯一の生産者です。表面の水分を送風で飛ばし、水分を落としてから低めの温度でじっくりと長期間熟成させる製法をとっています。
そのためピュイグルニエ社のドライエージドビーフはねっとりとした食感と濃厚な赤身の美味しさを感じることができ、また通常の冷蔵庫でも追熟が可能です。トップ・トレーディングではこのドライエージドビーフの取り扱いも行っています。商品の詳細はこちらからどうぞ。
そのためピュイグルニエ社のドライエージドビーフはねっとりとした食感と濃厚な赤身の美味しさを感じることができ、また通常の冷蔵庫でも追熟が可能です。トップ・トレーディングではこのドライエージドビーフの取り扱いも行っています。商品の詳細はこちらからどうぞ。
この食材を使ったレシピ
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