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1. ペルシヤードは子羊だけでなく、牛肉や鶏、野菜にも使え便利です。今回はパセリだけを使いましたが他のハーブを加えて味と香りの変化を楽しむこともできます。また、パセリの割合を増やすと緑色が濃くなりますのでお好みで調整してみてください。密封容器に入れ冷凍すれば長期保存も可能です。
2. 子羊をフライパンで焼く時はアロゼをしましょう。熱い油をかけながら焼くことで表面温度が上がり、つやが出ます。火通りもよくなる他、へこんだ所にも焼き油が流れ込み、全体的にきれいに色づけることができます。
3. ジュは出し汁のフォンと違い、そのままソースになります。良いジュをとるコツは下記の通りです。
 ・骨、くず肉、香味野菜は全体的にこんがり炒める。
 ・煮込む時、表面がやっと沸騰する程度の火加減(フレミスマン)の状態で煮込む。
 ・アクや油が浮いてくれば丁寧にエキュメデグレッセする。
 ・濁らせないために、漉す前に火を止めて30分ほどおく。くず肉や野菜を沈殿させてゆっくり漉す。
4. 盛り付けは下の写真のように、塊のまま4人分をそのまま大皿で提供すると華やかになります。

スペイン産 ミルクフェッドラム (乳のみ仔羊)

 今回は子羊の中でも母乳だけを飲んで育った生後30~45日の乳のみ子羊の半丸を使用しました。
 口の中で溶けるようなわやらかさと、乳だけで育てられた独特のまろやかな風味は他の羊とは一線を画す食材です。
 生後間もないため半丸で3kg程度と小さく、それぞれの部位が小さいですが、その分解体もしやすく、一人前で様々な部位を楽しめるのもよいですね。
  
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ミルクフェッド「ゴート」(山羊)
 また、同じくスペイン産のミルクフェッド食材として、山羊(ヤギ)もあるとのことでこちらも調理してみました。

 スペインではミルクフェッドの山羊はオーブンで長時間、しっかりと火を通して食べるのが定番だということで、オーブン焼きにしてみました。

 香ばしく焼き上げたミルクフェッドの山羊も子羊に負けず絶品でした。子羊に比べ若干脂肪が少ない印象を受けましたが、全くクセはなく、しっかりと焼いてもわやらかくまろやかな味わいと風味を堪能できました。スペインで特別な日のご馳走として愛されているわけですね。
   
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ミルクフェッドゴート(山羊)のオーブン焼き

ソースのリエはパンで?

 ジュの仕上げにパン粉の入ったペルシヤードを加え、香りと濃度をつけましたが、実は17世紀までフランス料理のソースはパンで濃度をつける方法が主流でした。(濃度をつけることをリエと言います。)

 1651年に出版されたラ・ヴァレンヌの「フランスの料理人」に初めて 続きを読む


高級ワインと乳のみ子羊

 フランスのベビーラムで「ポイヤックの乳のみ子羊(アニョ・ド・レ・ド・ポイヤック / Agneau de lait de Pauillac)」 というのも有名。

 ポイヤックと言えばボルドーのメドックで「シャトー・ラフィット・ロートシルト(Ch.Lafite Rothschild)」、「シャトー・ラトゥール(Ch.Latour)」、「シャトー・ムートン・ロートシルト(Ch.Mouton Rothschild)」など、高級ワインを産する村としても 続きを読む

シャヴィニョルの馬糞

 今回チーズのトーストを添えました。チーズの名前は、クロタン・ド・シャヴィニョル Crottin de Chavignol。フランス中部ロワール地方のシャヴィニョル村で作られる、シェーブル(山羊)のチーズです。

 名前の由来ですが、クロタンとは馬や羊の糞。直径4~5センチくらいの丸い形からのようですがちょっと笑いを誘いますね。

 シャヴィニョル村はサンセールの丘の麓にあります。サンセールと言えば… 続きを読む





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