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1. 内臓の料理ですのでロニョンは質の良いものを選ぶのが絶対条件です。解凍してにおいのきついものは向きません。また解凍後も品質が悪くならないうちにすぐに調理しましょう。
2. ロニョンは火入れ加減も重要になります。火を通しすぎると美味しさが肉汁として出てしまうのでロゼで仕上げられるよう、煮込み途中で鍋から取り出して調整してください。
3. ロニョンの周りについている脂(ケンネ脂といいいます。)も美味しさがつまっていますのである程度残して下処理し、その旨味を活かします。


イタリア産 ミルクフェッド仔牛 キドニー ファットオン(ロニョン ド ヴォ)(腎臓)

 色あいはレバーに似ていますが、コリっとした全く違う食感をもつ子牛のキドニー(腎臓)は、フランスでは「ロニョン・ド・ヴォ」と呼ばれ、フランス料理では定番の食材です。

 今回使ったイタリア産のロニョンは、新鮮なものをケンネ脂で覆われた状態で凍結させているため、クセが少なく、非常に質の良いものでした。 

 アンモニア臭があるとよく言われますが、質の良いものを使えば、簡単な下処理で美味しく食べられます。
 
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ケンネ脂

 ケンネ脂のケンネとは英語の「キドニー / kidney / 腎臓」の意。Vol.7「子牛フィレ肉のグリエ」でも書きましたが、1970年代、クリームコロッケのベシャメルのルー / rouxを作るのにこのケンネ脂を使っていました。バターとは違うコクを持っています。

 他にはクリスマスに作られるイギリスの「プラム・プディング」はこのケンネ脂と小麦粉を細かく混ぜて
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マスタード用木のスプーン

 バスティーユと言えば1789年7月14日のバスティーユ牢獄襲撃事件が有名です。フランス王国パリの民衆が同市にあるバスティーユ牢獄を襲撃した事件で、フランス革命の発端になったといわれていますね。

 今ではバスティーユイはマルシェ・バスティーユ / marché Bastilletと呼ばれるパリの朝市で有名です。魚、肉、野菜、チーズ、シャリュキュトリー(パテ、ソーセージ、ハム等の加工品)何でも揃います。

 そこで調理道具屋さんもあって、この木製のスプーンを見つけました。「柘植(ツゲ)」の木で出来てます。成長が遅い木なので木目が緻密で傷つきにくく 続きを読む

ワイルド・ライスの話

 ワイルド・ライスは古くから穀物として北米大陸で食されており、アメリカン・インディアンの主食と言われ、近年ではその栄養価からスーパーフードとして注目を浴びています。肥大した新芽は「マコモダケ」としては中国料理などでも使われていますね。

 フランス人のシェフでワイルド・ライスを初めて使ったのは、リヨンのグランシェフ、ピエール・オルシ / Pierre Orsiさんと記憶しています。1939年生まれ。アメリカでも仕事されていてその経験でワイルド・ライスを使われたと思います。大阪のフランス料理店「ポンドシエル」と提携していた時期も… 続きを読む





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