

子牛ロース肉(オーストラリア産スターク仔牛バックストラップ) …約320g(1/6本)
塩、こしょう
小麦粉 …適量
=アングレーズ=
卵 …2個
サラダ油 …30ml
水 …30ml
グラナ・パダーノ …20g
生パン粉(細かいもの)…適量
バター …60g
オリーブオイル …100ml
=付け合わせ=
==春野菜のリゾット==
(リゾット単品なら2人分)
米(イタリア産カルナローリ種)…100g
玉ねぎ(みじん切り)…15g
アスパラガス …2本
うすいえんどう …4鞘分
かいわれ大根 …30g
スナップえんどう …4鞘
菜の花 …1束
バター …30g
オリーブオイル…16ml
白ワイン …25ml
ブイヨン …400ml
パセリ(みじん切り)…適量
グラナ・パダーノ(すりおろす)…10g
塩、こしょう
==チーズのテュイル・ダンテル==
グラナ・パダーノ …適量
=仕上げ=
エクストラ・バージン・オリーブオイル …20ml
レモン …1個
グラナ・パダーノ …適量

Kiyoのイラスト解説



STEP 7

フライパンにバターとオリーブオイルを熱し、格子模様をつけた面から中火で焼く。時々フライパンを揺り動かし、均一に両面を焼く。香ばしく焼き上がったら網の上にあげ、油を切り保温しておく。
STEP 8
春野菜のリゾットを作る (1)

春野菜は食べやすい大きさに切り、かいわれ大根以外は1%の塩を入れ沸騰させたお湯でゆで、氷水にさらし水気を切る。
STEP 9
春野菜のリゾットを作る (2)

鍋に分量の半量のバター(15g)とオリーブオイル(8ml)を熱し、玉ねぎのみじん切りを炒めたら米を加え、焦がさないように更に炒め、バターを米に吸わせる。
STEP 10
春野菜のリゾットを作る (3)

白ワインを加えアルコール分を飛ばしたら、温めたブイヨンを米がひたひたにつかる程度加える。煮詰まれば少しずつブイヨンを足しながら10分煮る。
STEP 12
春野菜のリゾットを作る (5)

火からおろしたらパセリを加え混ぜ、残りのバター(15g)とオリーブオイル(8ml)を加え、鍋をゆすりながらしっかりと混ぜ込み、塩、こしょうで味を調えたらすりおろしたグラナ・パダーノを加えさらに鍋をゆすり混ぜ、すぐに皿に盛り付ける。
STEP 13
チーズのテュイル・ダンテルを作る(1)

(事前に作っておくとよい)
火をつける前の直径20cm程度のフライパンに表面が隠れる程度のグラナ・パダーノを均一にすりおろす。
STEP 14
チーズのテュイル・ダンテルを作る(2)

フライパンに火をつけ、弱火から中火にかける。火にかけている間、ヘラで縁を整え、チーズが溶け、レース状になり固まったら手で持ち上げワインボトルなどの上に置き冷ます。あまり色を付けないほうがきれいに仕上がる。(テュイル=瓦、ダンテル=レースの意)


STEP 15

STEP12でリゾットを盛り付けた皿にカツレツをおき、エクストラ・バージン・オリーブオイルを少量まわしかけたら仕上げにグラナ・バダーノをリゾットとカツレツにすりおろしかけ、1/4に切ったレモンとSTEP14のチーズのテュイル・ダンテルを添える。

1. 肉たたきで肉を延ばす時は、滑りがよくなるよう水を使いますが、直接食材にかけると水っぽくなってしまうのでビニールやラップを被せてその上を水で濡らします。
2. 衣をつける時、小麦粉の次が卵液だけだと卵の層が厚くなってしまうのでサラダ油と水で薄めた「アングレーズ」を使います。卵の層が薄くなりパン粉のパリっとした食感が引き立ちます。
3. リゾットの米は洗わず使います。またブイヨンの量は米の4倍が目安です。仕上がりの濃度を見極め、アルデンテに仕上げ、火が通ったらすぐに皿に盛りつけられるよう他の料理の準備をしておきましょう。
4. チーズのテュイルは冷たいフライパンにすりおろしたチーズ(粉チーズでも可)を均一に敷き詰めます。縁をゴムベラで寄せ、つかみやすいよう厚みを作るのがコツです。溶けて全体が溶けて固まってきたらそっと手で剥がし、壊さないよう素早く瓶などに載せてカーブをつけます。焦がさずに白いレース(ダンテル)の状態のほうがきれいです。事前に作る場合、湿気の多い季節はシリカゲルと一緒に密閉するとよいでしょう。

オーストラリア産 スタークヴィール バックストラップ

スタークヴィール(子牛)とは牧草で育った生後約半年の肉用種の子牛です。脂肪の少ないきめ細かく、しっとりとした赤身と、子牛ならではのやわらかさが特徴で、どんな世代にも受け入れられるメイン食材として人気です。
バックストラップは子牛に使われるカットで、リブロースとサーロインがつながった状態のロース肉です。丁寧に処理をすることでロース芯を長くとることができます。
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リゾットは雑炊ではない!?

1979年に大阪の辻調にベニスから「カルパチョ」や「ベリーニ」で有名なハリーズ・バーの若きシェフ、アルフレッド・デル・ぺスキーオ氏と支配人のザンボン夫妻が授業のために来日されました。記憶が曖昧(45年以上も前の話で。笑)だったので、その時のことを同僚だった元辻調理師専門学校のイタリア料理主任教授の永作達宗氏に確認しました。
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