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じゃがいもの話
カテゴリ:芋,歴史
 ヨーロッパの人々にとってじゃがいもは特別な食材です。それぞれの時代にいろんなじゃがいも料理が生まれていますが、じゃがいものピュレは家庭から高級レストランまで愛された一つです。

 1981年、ジョエル・ロビュション氏がホテル・ニッコー・ド・パリを経て、パリにジャマン Jamin を開店し、3年で3ツ星を獲得して注目を集めていた頃、彼のいろんな料理が話題になる中、「じゃがいものピュレ」も評判を呼びました。

 1900年初め、エスコフィエの時代にも、じゃがいものピュレで名を馳せたお店「モデスト・マニー」という店が、パリ、カルチエ・ラタンにあったそうです。(じゃがいもを焼いて、中身をくり抜きつぶしたものに同分量の上質のバターを混ぜる)とあります。

 1800年初めの料理書、「アントワーヌ・ボーヴィリエ」<1754~1817>が著した『料理人の技術 Art du cuisinier』(第1巻1814年、第2巻1816年刊)にPommes de terre à l'anglaise, dites Mache-Potetesse「じゃがいものイギリス風、いわゆるマッシュポテトズ」が紹介されています。ボーヴィリエはパリで近代レストランの始まりとされる1783年「ラ・タヴェルヌ・ドゥ・ロンドル La Taverne de Londres」を開いています。

 いつの時代も馴染みのあるもので美味しく作られると、大勢の人々に受け入れられると言うことでしょうか。
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