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骨付鴨モモ肉
…4本(1本約200g)
ガチョウの脂
(ラード、サラダ油、
…1kg
=漬け塩=
粗塩(鴨の重量の5%)…50g
タイム(手でちぎる)…2枝
ローリエ(手でちぎる)…2枚
黒粒こしょう …2g
クローブ … 5本
=緑レンズ豆の煮込み=
乾燥緑レンズ豆(ピュイ産) …150ml
玉ねぎ・にんじん・セロリ(5mm角切) …各10g
ベーコン(5mm角切) …10g
ブイヨン …300ml
ブーケ・ガルニ …1束
バター …10g
ディジョン・マスタード …小さじ1
イタリアンパセリ(みじん切り) …小さじ1
塩、こしょう
=じゃがいものソテー=
じゃがいも …500g
サラダ油 …100ml
バター …20g
塩、こしょう
=仕上げ=
ディジョン・マスタード…適量
イタリアンパセリ …4枝
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Kiyoのイラスト解説
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STEP 4
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STEP3の鴨モモ肉を軽く水で洗い、余分な水分をタオルで拭き取る。
STEP 6
コンフィを作る (2)
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STEP5の鍋を中~弱火にし、脂の温度を80~85℃に保ちながら約2時間半、金串がスッと通るまでゆっくり煮る。
STEP 13
じゃがいものソテーを作る (1)
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じゃがいもの皮をむき、1.5cm角に切ったら一度水にさらし、ざるにあげる。
STEP 14
じゃがいものソテーを作る (2)
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フライパンに少し多めのサラダ油を熱し、STEP13のじゃがいもを入れ、全体にまんべんなくきれいな色がつくまで火を通したら油を切る。フライパンにバターを熱し、油を切ったじゃがいもを戻しさっと炒め、塩、こしょうで味を調える。
STEP 15
鴨モモ肉のコンフィを焼く (1)
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STEP8のコンフィを取り出し、周りの脂を軽く落として耐熱皿にのせ、160℃のオーブンで約15分、中まで温める程度に火を通す。
STEP 16
鴨モモ肉のコンフィを焼く (2)
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フライパンにSTEP15で余った脂を少量入れ、STEP16のコンフィの皮面を香ばしく、パリッとなるまで焼く。
STEP 17
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STEP12のレンズ豆の煮込みを皿に盛り、その上にSTEP16のコンフィをのせ、STEP14のじゃがいものソテーを添える。好みでディジョン・マスタードとイタリアンパセリ一枝を添える。
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1. コンフィで一番大事なのは脂で煮込む時の温度管理。温度計を使って80~85℃を保ちながら煮込みます。鍋の底と上の方では温度が違うので注意しましょう。
2. 仕上げにコンフィを再加熱するときは皮がこんがり、パリッとなるまでじっくりと焼きましょう。すでに火は通っているので皮目の仕上がり具合を焼き上がりの目安としてください。
3. 鵞鳥の脂の代用として、ラードやサラダ油、オリーブ油なども使用できます。
4. コンフィの余った脂は炒め物などに使用できます。
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鴨のコンフィは壷の中で熟成?
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ここに昔パリのレストランでもらったメニューがあります。
表紙のイラストは鴨のコンフィを保存する伝統的な陶器の壺を中心に、鴨、鵞鳥、黒トリュフ等が描かれています。
表紙のイラストは鴨のコンフィを保存する伝統的な陶器の壺を中心に、鴨、鵞鳥、黒トリュフ等が描かれています。
パリ8区にあったレストラン「ラマゼール Lamazère」です。多分1982年に行った時にもらったものだと思います。
トゥールーズ出身のロジェ・ラマゼール Roger Lamazère氏のお店で、ガスコーニュ地方料理の「カスーレ Cassoulet」や「陶器の壺で熟成した鴨のコンフィ Confit de canard vieilli en pot de grès」等が記載されてます。
ユニーク!手品師から料理の世界へ
ロジェ・ラマゼール(Roger Lamazère)氏はとても変わった経歴の持ち主。1929年にトゥールーズで生まれ、大学卒業後1945年から10年間ほどマジシャンとして活躍、その後1956年~69年までパリのマルティール通り(Rue des Martyrs)で「プルースト」というフランス南西部の地方料理のレストランを成功させました。
1969年には高級店タイユヴァン、ラセール等がある8区のポンチュ通り (Rue de Ponthieu)で「ラマゼール Lamazère」をオープンし、1978年には一ツ星を… 続きを読む
1969年には高級店タイユヴァン、ラセール等がある8区のポンチュ通り (Rue de Ponthieu)で「ラマゼール Lamazère」をオープンし、1978年には一ツ星を… 続きを読む
鵞鳥、鴨のコンフィを使ったフランス南西部の料理
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元々フランスの南西部は牧草地には恵まれない土地柄で、16世紀以降とうもろこしの栽培が始まってから、これを飼料にした鵞鳥や鴨などの家禽の飼育が盛んになり、肝はフォワグラとしてこの地方の特産物になりました。