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1. 胸腺は血が混ざってなくて、白く新鮮なものを選びましょう。水にさらす、薄皮を取る、一晩プレスするなど、工程に沿った丁寧な下処理が重要となります。
2. 胸腺ならではのねっとり感やもちもち感を出すため、蒸し煮をする際はゆっくりと加熱してください。
3. 胸腺のブレゼの生クリームをStep 9 と Step 14で2度に分けて加えた理由は、ソースを白く仕上げたいからです。生クリームを使ったソースを白く仕上げる時のコツです。
4. 鶏のクネルは沸騰した湯の熱だけで火を通します。決して再沸騰させたりしないこと。
5. パイ生地はヴォロヴァンではなく、ただ素焼きにして添えてもよいでしょう。右の写真はリーフ型に焼いて添えました。

レストランメニューに欠かせない食材「子牛の胸腺」

 1533年、当時の先進国であったイタリアのフィレンツェからカトリーヌ・メディシスが後のフランス王アンリ2世に嫁いだことを機に、フランスの食文化はイタリアの影響を大きく受けました。それまで内臓料理はあまり見られなかったフランスで胸腺のメニューが登場しだしたのもこの影響があったのかもしれません。
 1651年にデュクセル侯爵の料理長、ラ・ヴァレンヌが書いた料理書が「フランスの料理人」に… 
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「ナベノイズム」にも登場する胸腺のレシピ

 東京、浅草のナベノイズムのオーナーシェフ、渡辺雄一郎さんがとても素敵な本を出しました。 
「ナベノイズム 渡辺雄一郎のフランス料理」(旭屋出版 2020年7月7日初版発行)
 
 ここにもリ・ド・ヴォが紹介されています。バスク地方の特産物と… 続きを読む

トリュフの話

 昔、私の恩師である故・辻静雄先生とリヨン郊外のポール・ボキューズに行った時のことです。スペシャリテ「トリュフのスープ Soupe aux truffes noires V.G.E.」(鶏のコンソメにフォアグラ、トリュフをパイ生地をかぶせて焼いたもの)を頂いたとき、通常はトリュフのスライスが数枚入ってるのですが… 続きを読む



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