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REPORT
ボキューズ・ドール2029 フランス本選
国内予選決勝大会
2年に一度開催される料理界の「ワールドカップ」とも呼ばれる「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」。

次々回の開催となる2029年フランス本選に向けた国内選考大会決勝が2026年1月9日、辻調理師専門学校 東京校にて開催されました。

予選を勝ち進んだ選手たちが挑んだ緊迫の決勝の様子と、その結果をレポートします!


決勝に勝ち進んだ3名のシェフ

決勝に臨んだのは、昨年開催された国内予選準決勝大阪会場を勝ち進んだ土谷シェフ、東京会場の荘野シェフ、そして前回の2025年・2027年本選に向けた国内予選決勝で惜しくも3位となった堀内シェフ。

2029年フランス本選への切符を手にすべく、選ばれた3名のシェフたちの熱い戦いが繰り広げられました。(写真は競技順)

【準決勝東京会場通過】長野県「伊那食品工業株式会社 ふれあいサービス事業部」 荘野 幸紀シェフ
【2025/2027年本選 国内予選 決勝第3位】福井県「ル・ジャルダン」堀内 亮シェフ
【準決勝大阪会場通過】大阪府「ウォルドーフ ・アストリア大阪」土谷 真敬シェフ

課題テーマ

決勝に勝ち進んだ3選手に課せられた料理のテーマは、「鳥取地どりピヨと日本の地域野菜が主役〜地域性と古典技法の融合〜」。

課題食材はシャモ(軍鶏)をベースに鳥取県で長年にわたり研究され誕生した交配種地鶏である「鳥取地どりピヨ」と、料理を彩る様々な色や香りの個性的な幼いハーブ、村上農園の「マイクロハーブ」が指定され、これらの食材を使いつつ、それぞれの選手が選んだ日本の地域野菜も主役となる料理を作ることが課せられました。

古典フランス料理の技法を基盤としながら、日本の地域食材を生かした創造性豊かな料理を創作することが求められ、各選手は食材全体をレシピに活かし、クラッシックなフランス料理の技術を土台としながら、日本の風土・文化・素材に根ざした”共同性”を表現した料理を「プラッター」と呼ばれる大皿と、別添えの鍋で提供する煮込み料理(ラグーまたはフリカッセ)の形で制限時間内に作り上げなければなりません。


課題食材の鳥取県産地鶏「鳥取地どりピヨ」と、村上農園の「マイクロハーブ」


制限時間160分!熱気が高まる真剣勝負

今回の競技は、それぞれの選手が個別のキッチンにて120分の制限時間内に調理を行い、その後カウンターで囲まれたキッチンラボへ移動し、試食審査員の目の前で最終仕上げと盛り付けを40分間で行うという形で実施されました。

競技は出来立てを試食審査員に提供するため、各選手時間をずらしての開始となります。

準備や審査員による食材チェックを終え、いよいよ競技のスタートです!
審査員と観戦者に囲まれて選手一人ずつが個別のキッチンで時間をずらして調理を開始!
個別のキッチンでは120分の制限時間内に課題食材の丸鶏を捌くのはもちろん、野菜などの食材のカット、食材の火入れ、プレートを彩る繊細なガルニチュールの型抜き作業など仕上げまでのすべての工程を終えなければなりません。審査員が至近距離で見つめる緊張の中、各選手は1名のコミ(アシスタント)と連携をとりながら限られた時間内での様々な作業を緻密に計算し練習を重ねてきた手順でこなしていました。

3つの別々のキッチンで調理をする選手たち。下ごしらえから火入れまで120分で最後の工程以外のすべてを終えなければなりません。

ハイレベルな料理が形になっていく最終仕上げの40分

120分の調理を終えた選手は、時間差でオープンスタイルのキッチンラボに移動し、試食審査員や多くの観戦者の見守る中、料理の最終仕上げと盛り付けを行います。ハイレベルな料理が最終形に近づいていく40分間、会場の緊張レベルは最高点に到達します。

辻調理師専門学校 東京校のキッチンラボは最新設備を兼ね備えたコの字型のカウンターに囲まれたおしゃれなキッチン。正面には審査員席が設けられ、周囲を多くの観戦者が見守ります。

芸術性の高いプラッター(大皿)

最終仕上げではまず詰め物をした「鳥取地どりピヨ」3羽を使った料理を大皿(プラッター)として芸術的に表現し、審査員に披露する必要があります。また、モモ肉と地域の野菜を使った煮込み料理も指定の両手鍋に入った状態で披露します。

各選手が工夫を凝らして用意したプラッターは繊細な作りで、時間に追われながらも慎重に作業が進められていきました。


高い芸術性が求められるプラッター。デザインには高さのあるものや繊細なバランスを表現しているものも多く、急ぎながらも慎重に作業が進められていきました。

いよいよ試食審査!プレートへの盛り付け

プラッターでの料理が披露されると、すぐに12名分の皿盛り(プレート)料理として切り分け、盛り付けをしなければなりません。

試食審査は見た目も大切ですが、最大の評価ポイントはもちろんその味。料理の味を左右する提供温度も、審査において極めて大きな要素となります。

芸術的に盛り付けられたプラッターは惜しまれる間もなく、冷めないうちに素早くプレートに盛り付けられていきました。
芸術的なプラッターは惜しむ間もなく急いで切り分けられ、12名分の皿に盛り付けられていきます。
盛り付けられたプレートは10名の審査員のもとへすぐに運ばれます。

出場者の料理紹介と審査結果

3名の選手それぞれが試食審査を終え、あとは発表を待つのみです。2時間以上におよぶ審査員団の厳正な審査後、結果発表が行われました。

晴れてボキューズ・ドール2029フランス本選への第一関門を突破したのは、

福井県 「ル・ジャルダン」 堀内 亮シェフ

となりました。

堀内シェフ、おめでとうございます!!


Volaille de Tottori farcie,carotte 《Kyarofuku》 et gnocchi légers parfumés aux cèpes
詰め物をした鳥取地どりピヨのラケ きゃろふくとセップ風味の軽いニョッキ
鳥取地どりピヨに、福井県産九頭竜まいたけやフォアグラの詰め物をし、香ばしくラケした一皿。鮮やかなオレンジ色が美しい福井県産のにんじん「きゃろふく」をつかったガルニチュールが目を引きます。

温かい鍋で提供された料理は福井県産の六条大麦と椎茸を使った鶏もも肉のフリカッセ。カットされた椎茸がクローバーのように放射状に並び、中央には華やかなマイクロハーブがちりばめられていました。
Fricassée de poulet au parfum de vin jaune, orge et shiitaké de Fukui
鶏もも肉のフリカッセ ヴァンジョーヌの香り 福井県産六条大麦と椎茸
 Tottori Jidori Piyo et Légumes de Kyoto, Farci ~Tradition de Kyō-Miyako et terroir de Tottori~
鳥取地どりピヨと京野菜のファルシ~京みやこの伝統と鳥取のテロワール~

Tottori Jidori Piyo et Légumes de Kyoto, Ragoût en Tamba Wine OZONI
鳥取地どりピヨと京野菜のラグー 京味噌と丹波ワインのお雑煮仕立て
 Poulet farci à la mousse de KOUTAKE, Croûte de MATUMOTOIPPONNEGI et SUNKIDUKE
 avec herbes MURAKAMI Sauce au vin jaune
香茸のムースを纏った鳥取地どりピヨ 松本一本ねぎとすんき漬けのクルート
村上農園ハーブサラダ ソース・ヴァンジョーンヌ

Ragoût de cuisses de poulet aux herbes MURAKAMI et sauce épices
村上農園マイクロハーブと鳥取地どりピヨもも肉のラグー エピス風味
惜しくも3位となった前回の2025/2027年本選に向けた国内予選決勝から2年。切磋琢磨を続け見事優勝を勝ち取った堀内シェフ、改めておめでとうございます。

堀内シェフはフランス・リヨンで開催されるボキューズ・ドール2029フランス本選に向けて世界に挑みますが、まずは目前にせまりつつある2027年フランス本選のチームの一員として、日本代表を務める浅野哲也シェフと共に活動を開始します。

トップ・トレーディングは浅野シェフ、堀内シェフの今後のご活躍を心より応援しています!
【ボキューズ・ドール2027 日本代表】 「HOTEL THE MITSUI KYOTO」浅野 哲也シェフ
【ボキューズ・ドール2029 日本代表候補】 「ル・ジャルダン」堀内 亮シェフ


世界中から厳選した食材を輸入し、また日本が誇る特別な食材を世界へ輸出しているトップ・トレーディングでは「食」に対する敬意とプライドを持ち続け、伝統と革新を融合し、常に究極の味を探求し続けるボキューズ・ドール ジャパンチームに賛同し、全力で応援します!



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